【連載】讀解「難経本義諺解」を更新いたしました。

一難(本義①)

本義①

(この「本義」とは、先週勉強した『難経』一難の、冒頭を滑伯仁が解説したものです。)

 十二経とは謂る手足の三陰三陽合して十二経と為るなり。手の経は則ち太陰肺、陽明大腸、少陰心、太陽小腸、厥陰心包少陽三焦なり。足の経は則ち太陰脾、陽明胃、少陰腎、太陽膀胱、厥陰肝、少陽胆なり。

「皆な動脈有り」とは、手の太陰脈は肺経に於て動脈盛なる者は、中府、雲門、天府、俠白に動じ、手の陽明の脈は合谷、陽谿に動じ、手の少陰の脈は極泉に動じ、手の太陽の脈は天窓に動じ、手の厥陰の脈は労宮に動じ、手の少陽の脈は禾髎に動じ、足太陰の脈は箕門、衝門に動じ、足の陽明の脈は衝陽、大迎、人迎、気衝に動じ、足の少陰の脈は太谿、陰谷に動じ、足の太陽の脈は委中に動じ、足の厥陰の脈は太衝、五里、陰廉に動じ、足の少陽の脈は下関、聴会に動するの類のごときなり。

 これを経と謂ふ者は、栄衛の流行経常息まざる者を以て言ふ。これを脈と謂る者は、血理の分袤して体を行く者を以て言ふなり。故に経は径なり、脈は陌なり。

 越人の意、蓋し謂らく凡そ此の十二経、経ことに必す皆な動脈有り。上の分に云ふ所の者のごとし今ま置いて取らず、乃ち、独り寸口を取りて、以て蔵府死生吉凶を決するは何ぞや。


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